AndroidでVPN接続を設定する方法を解説
Androidは、他のデバイスと比べてセキュリティが脆弱なため、常に悪意のあるハッカーなどのさまざまなサイバー攻撃の脅威にさらされています。しかし、優れた機能を兼ね備えたAndroid用VPNを導入することで、こうしたセキュリティ上の懸念の大半を解消することができます。今回は、Androidデバイスに最適なVPNをはじめ、使用する際の設定や仕組みについて詳しく解説します。 目次 Android向けVPNとは? Android向けVPNのオプション Android向けVPNに自動接続する方法 AndroidにVPNを手動で設定する方法 Android用VPNのメリット Android端末でVPNを使うべきか? Android向けの無料VPNアプリは利用すべきか? Android端末におすすめのVPNとは? Android用VPNが利用できるデバイス一覧 Android向けVPNとは? Android用のVPNとは、iPhoneと比べてセキュリティが脆弱であるAndroid端末のセキュリティを強化するためのサービスです。VPNをAndroidスマホで有効にすることで、インターネット通信が暗号化され、通信内容を第三者に見られる心配がなくなります。加えて、この暗号化技術は政府機関などの検閲やファイアウォールによるブロックも回避することもできます。 近年、スマホの需要増加とともに個人情報の漏えいを狙うサイバー犯罪が増加しており、これらの犯罪を防ぐために、多くの個人や企業でVPNが利用されはじめています。ただし、すべてのVPNプロバイダーがAndroid端末を保護するために適しているというわけではありません。たとえば、NordVPNのような高度なセキュリティ機能を搭載しているVPNプロバイダーは、総合的にAndroid端末に最適なVPNといえますが、その他のVPNプロバイダーは必ずしもそうではありません。 次の章では、Android端末で使用するのに最適なVPNとは一体どのようなものなのか、仕組みや設定方法などをふまえてより詳しく解説します。 Android向けVPNのオプション Android端末には組み込みのVPNクライアント(PPTP、L2TP/IPSec、IPSec)が含まれていますが、組み込みのVPNクライアントがサポートしていないVPNプロトコルを使用する場合や、VPNを企業向けのモバイル管理(EMM)コンソールを使用して設定する場合、個人用と仕事用に分けてそれぞれ別のVPNを使用する場合、面倒な設定なしでVPNに接続したい場合は、Android端末用のVPNアプリが必要になります。 Android 4.0 以上のOSを搭載している端末はVPNアプリに対応しています。よって、これらの端末はGoogle PlayストアからVPNアプリをインストールし、ユーザーが複雑な設定を行なうことなく、簡単にVPNに接続することができます。 Android向けVPNに自動接続する方法 Androidでインターネットに接続中にサイバー攻撃を受けないためにも、インターネットにつないだ瞬間から自動的にVPNに接続されるのが理想的といえます。ここからは、Android端末でVPNを自動接続する方法を紹介します。 お好みのVPNプロバイダーを選ぶ:多くのVPNプロバイダーがAndroid向けのVPNアプリを提供しており、ユーザーはかなり多くの選択肢があります。しかし、なかには安全性が低いものもあるので注意が必要です。最も重要なのはAndroid端末向けに優れた機能を提供していることで、できるだけ信頼性の高いVPNプロバイダーを選ぶようにしましょう。 VPNアプリをダウンロードする:信頼性の高いVPNプロバイダーは、Google Playストアをはじめとする公式アプリからAndroidアプリを入手できるようにしています。仮にGoogle Playストアに対応していないAndroid端末の場合でも、VPNプロバイダーの公式ウェブサイトからアプリを直接ダウンロードするようにしましょう。 新しいVPNを設定する:次にVPNアプリを開いて、アカウントを作成します。作成手順は各VPNプロバイダーによって異なりますが、画面上で手順を案内してくれます。設定完了後、アカウントにログインします。 VPNサーバーの選択:上記で作成したVPNアカウントにログインし、お好みのVPNサーバーを選択します。VPNプロバイダーによっては、動画視聴やセキュリティなどユーザーのニーズに応じて最適なサーバーをおすすめしてくれる場合もあります。特にNordVPNは、「クイック接続」という最適なサーバーに自動的に接続する優れた機能を提供しています。 VPNに接続する:サーバーを選択したら、「接続」をタップするとVPNに接続できます。その際、接続の確認、またはVPNアプリの許可を求められる場合がありますが、これはアプリが端末を保護するためなので許可しましょう。 接続を確認する:VPNサーバーに接続後、VPNが機能しているかどうかを確認しましょう。アプリ上に「接続済み」と表示されていれば、インターネット接続が保護されています。また、IPアドレスがVPN接続前と異なっていることを確認するのもいいでしょう。 以上の手順は、基本的には同じ流れですが、VPNプロバイダーによっては異なる場合もあります。各VPNプロバイダーの公式サイトを参照し、正しく設定されていることを確認しましょう。 AndroidにVPNを手動で設定する方法 上記のようにAndroidに自動でVPNを設定するとセキュリティ面が強化されます。しかし、Android端末をより強力に保護する場合は、端末内でのVPNの設定を手動で行なう場合もあります。以下では、アンドロイド端末にVPNを手動で設定する方法を紹介します。 Androidの「設定」から「無線とネットワーク」→「その他の設定」→「VPN」→「VPNネットワークを追加」と順番にタップし、進みます。 「VPNネットワークを編集」の中で、以下のように必要な情報を入力します。 名前:自分のお好みの名前を入力します。 種類:「IPSec」、「PPTP」、「L2TP/IPSec」の3つの中から一つ選択します。一般的に「L2TP/IPSec」を選択するAndroidユーザーが多いので、ここでは、「L2TP/IPSec」の設定例を紹介します。 サーバーアドレス:サーバーアドレスとは、VPNのIPアドレスのことなので、入力します。ただし、プロバイダーによってはIPアドレスを知ることができるのは有料版のみという場合が多いです。 IPSec事前共有キー:自分で共有キーを決めて入力します。 最後に「保存」をタップするとVPN接続設定は完了です。VPNに接続するためには再度VPNアプリをタップし、「ユーザー名」と「パスワード」を入力し、「接続」をタップします。アプリの画面に「接続しました」と表示されたらスマホがVPNに接続したことがわかります。 なお、Androidには上記のやり方以外にも手動によるVPN接続する方法がいくつかあります。その他の方法に関する参考記事はこちらから確認できます。 AndroidでのOpenVPN手動接続設定 AndroidでNordVPN (IKEv2/IPSec)に接続する Androidアプリの構成を調整する Androidにおける接続のトラブルシューティング {SHORTCODES.blogRelatedArticles} Android用VPNのメリット ここからは、Android端末にVPNを設定し、接続すると得られるさまざまなメリットを紹介します。 オンライン上でのプライバシーの向上:Android端末がVPNに接続していない場合、インターネットサービスプロバイダーをはじめ、広告主やサイバー犯罪者はユーザーのオンライン上の行動を簡単に調べることができます。しかし、Android端末でVPNへ接続することで、トラフィックが暗号化されるのでオンライン上のプライバシーがより強化されます。よって、第三者がユーザーのオンライン上での行動や個人情報を盗み見ることはできません。 デジタルセキュリティの強化:VPNによる暗号化は、オンライン上のプライバシーを保護するだけでなく、セキュリティも強化します。具体的には、通信データを安全で解読不可能なコードに変換するので、サイバー犯罪者に傍受される心配がなく、機密情報を保護し、機密性を保つことができます。なかでも中間者攻撃やパケットスニッフィング、DNSスプーフィングやスマホの乗っ取りに対しては特に効果的といえます。 IPアドレスの変更:AndroidにVPNを接続すると、ユーザーのIPアドレスを隠すことができます。IPアドレスを使ってユーザーに関する多くの情報を知ることができるので、広告主やインターネットサービスプロバイダーにマーケティング目的で利用されたり、サイバー犯罪者が犯罪を企てるために度々狙われたりしています。しかし、VPNに接続することで実際のIPアドレスを隠し、外部からはユーザーがあたかもVPNサーバーのある場所からアクセスしているようにみえます。これによって、インターネットの通信内容を第三者に知られたり、オンライン上での行動を追跡される心配もありません。 公共のフリーWi-Fiを使用時の保護:ほとんどの公共のフリーWi-Fiはセキュリティが脆弱なので、サイバー犯罪者のターゲットになって悪用されてしまい、盗聴やマルウェアへ感染する危険性があります。しかし、VPNに接続すると、トラフィックが暗号化されるので、公共のフリーWi-Fiに接続している間に何者かに通信内容を知られることはありません。 検閲の回避:国によっては、ネット規制が設けられているところもあります。仮に制限のある国を訪れた場合、普段利用しているコンテンツにアクセスできない可能性があります。しかし、制限のない国のVPNサーバーに接続することで、これらの制限を回避することができるので、どこにいてもお気に入りのコンテンツにアクセスできます。…
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